どうも、リドライブです。
今日は、この車の余韻に浸る記事を書かせてください。車を仕入れてから、なんだかんだで2か月かかった車のお話です。色んな意味で涙涙の物語です。
私の 車屋としての意地を見せた車です。
12月末に記事書いていました、続編です。https://wp.me/p8xoDD-n2
お客様との出会いは、12月初め頃、このブログからか、検索したら弊社のWEBが出てきて、直接メールされたのが始まりでした。息子さんのファーストカー、を探されているという事でのお話。で、探しているのが、34のスカイライン。。おおよそ15年ほど前の車なのです。私の青春時代、お金持ちの子供が乗っていた車ですね。
お父さまが、いわゆるスポーツカーを乗っていて、それに憧れたのか、自分もそんな車に乗りたいという事で、ある意味変わった趣向。若い息子さんが維持するのがとても大変な車。現行の86とか、BRZとか、シビック タイプRとかにしたらと、私は強く勧めましたが、1択でスカイライン。
他社でスポーツカー専門で販売されている所あり、下見に行かれたようですが、スポーツカーは派手に走っている車なので、ぼこぼこ、状態も目も当てられないような車が多いのです。案の定見に行った車は、、、、、となる感じだったようで
弊社に話を持ってきていただきました。
しかしですね。この話聞いたときに。。。。感じたのは
”果てしない、旅が続くかも。。。”
なんせ、条件揃う車、あるのかな?と思ったのです。
お父様からの条件として、色はなんでも良い、前期、後期関係なく、兎に角
”純正の仕様の車”
息子さんにはできる限り安全に乗ってもらいたいので、ドリフト仕様や、ハンドル替えていて、エアバッグのついていない車とか、過度にいじっている車はNGの指定。
でも、案外、タイミングよく、仕入れることが出来ました。
ベース車両にはもってこいな、ワンオーナーのかなり程度の良い車です。
この車を見て、お父様からは、お褒めの言葉。下もぐったり、のぞき込んだり、見られました。お父様は車の事よくしておられるので、ドキドキしました。
中途半端な車、仕入れなくて良かった~と思った瞬間。
ここから、作業の始まりです。
クリアが剥げている所、板金塗装 大よそ2週間
整備は、個体が良く、ワンオーナー記録簿もしっかり残っていたので、エンジン外してなどの必要性もなく、(タイミングベルト、ウォーターポンプは交換されていたのでラッキーでした)、でも○○万はしました。。。。。
タイヤも交換しーの、内装も奇麗にしーの、割れている内装パーツも交換しーので完成。
後は納車を待つだけ。
シャッターの中に1週間ほど寝かしていました。
その寝かしている間、私がこの車に愛着を持ち始めてしまいました。
なんだかんだ、掃除や仕上げやしていると、1個問題が発覚
リアフロアが、錆びていた、で水が溜まっていた。
通常、こんなところ、あまり見ないので、普通の車屋さんなら、知らんぷり放置で対応でしょう。私も一瞬そういう事が、頭をよぎりました。
でも、私の頭はいつも正義が勝つ。原因追及、手直し。
理由は直ぐにわかりました。
板金入れたときに、直したのですが、中央の赤い反射板。ここの淵が錆びていたので、ここから、水が浸入、解決しました。
と同時に、ここまで仕上げたので、私的に気に入らないところが、1個ありました。仕方が無い所もあるのですが、ヘッドライトの曇り
内側がくもっていたので、交換以外方法がなく。。 諦めていました。仕方が無いかと
”でも、ここまで仕上げたので、仕方が無いでは、済まされない性分なので、交換!”
お父様には、2週間ほど、納車が遅れる旨、連絡しその際にはこんなお言葉を頂きました。
”お世話になります。
私は自動車関係の仕事ではありませんが、プライベートで色々な車を修理するので、車の良し悪しは、一般の人よりはわかる方だと思います。
最初にお店に伺って程度の良い展示車を拝見して、お任せしようと決めました。
低年式車で手間がかかり、純正部品が高騰しているのも全て理解しております。
慌てませんので、どうぞよろしくお願いします。
ありがとうございます。”(原文そのまま)
で、昨日納車でした。
仕上がった車がこれ
この年式、この車としては、完璧かと。
ヘッドライトも替えて、見違えるようになりました。
ご来社されて、この車を見て、皆さんホクホクされていました。
嬉しい光景を目の当たりにして、私も車屋冥利に尽きました。年に1台位、意地になって納車する車ありますが、そんな1台。
やり切りました。結果、車両本体価格以上の費用は掛かっていませんが、○○万は納車までにかけました。(○○の頭は、5~9の数字です)
息子さんには言いましたが、こんな状態の車は走っていないと思いますので、お金持ちのおじさんとかが倉庫で寝かしている車。大切に安全運転をと
これから、お金貯めて、アルミを買う前に、この状態を維持するために、ガラスコーティングのお願いを最後にして、納車の終了。
こう言う車を扱うと、気合いが入るというか、改めて車屋としてのコアな部分、を明確にでき、貫き通すという事が、大事な事だと認識。
弊社でなく、個人(私)として、この車に触る事が出来て有難いなと思った瞬間です。
昨日、車を見られた瞬間のお客様のホクホクとした、笑顔、これを見るために私は車屋さんをしているのだなと思いました。
カッコいい言い方ですが、
”魂が激しく揺さぶられる” そんな車。車屋人生で必ず頭に残る一台です。
やり切ってよかった。!!
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